幼馴染との正しい距離感
「…」
初めて口にした「好き」の言葉。
こんなに恥ずかしくて、緊張して、震えて
言うのに勇気がいる言葉なんて知らなかった。
「……なんて言った?」
「…こーくんが…
………すき……って言った…」
「…それはどういう意味で?」
「……特別な意味で」
「…」
狐につままれたような顔をしていたこーくん。
見えたのは一瞬だけ。
すぐ下を向いてしまったから。
確かめるように
静かに聞いてくるこーくんに
体の震えは、さらに大きくなる。
なんとか声を絞り出したけど…
……だめ。
怖い。
沈黙が
返ってくる言葉が
こーくんの反応が
怖くて、怖くて
こーくんの顔を見れない。
体が無意識に
こーくんから距離をとろうとする。
逃げちゃえって言ってくる。
「つむぎちゃん」
それを阻止するように
こーくんが、また強く私の手首を掴んだ。
「逃げないで」
「…む、無理……」
…………怖い。
言わなければ良かった
なんて思いが生まれ始める。
「つむぎちゃん、ちゃんと僕の顔見て」
ぶんぶんと首を横に振る。
見れない。
怖い。
……泣きそう。
緊張と恥ずかしさと恐怖が
一緒くたになって、涙腺が決壊する。
初めて口にした「好き」の言葉。
こんなに恥ずかしくて、緊張して、震えて
言うのに勇気がいる言葉なんて知らなかった。
「……なんて言った?」
「…こーくんが…
………すき……って言った…」
「…それはどういう意味で?」
「……特別な意味で」
「…」
狐につままれたような顔をしていたこーくん。
見えたのは一瞬だけ。
すぐ下を向いてしまったから。
確かめるように
静かに聞いてくるこーくんに
体の震えは、さらに大きくなる。
なんとか声を絞り出したけど…
……だめ。
怖い。
沈黙が
返ってくる言葉が
こーくんの反応が
怖くて、怖くて
こーくんの顔を見れない。
体が無意識に
こーくんから距離をとろうとする。
逃げちゃえって言ってくる。
「つむぎちゃん」
それを阻止するように
こーくんが、また強く私の手首を掴んだ。
「逃げないで」
「…む、無理……」
…………怖い。
言わなければ良かった
なんて思いが生まれ始める。
「つむぎちゃん、ちゃんと僕の顔見て」
ぶんぶんと首を横に振る。
見れない。
怖い。
……泣きそう。
緊張と恥ずかしさと恐怖が
一緒くたになって、涙腺が決壊する。