幼馴染との正しい距離感
「つむぎ」
肩を震わせる私の頬に伸びてきた手。
少し強引に上向かされる。
「俺を見て」
あの時と同じ、低い声。
にじんだ視界の先にいるこーくんは
真剣な顔をしてる。
「こー……くん」
「なんで泣くの」
「…」
「俺が、つむぎを拒否するって思う?」
「……だって……
私、こーくんに、つりあわない……」
ミキちゃんは、こーくんは私を
恋愛対象として見てるって言ったけど
私も、こーくんから
好かれてる自信はあったけど
私は私自身に、自信が持てない。
こーくんは私と違ってきらきらしてる。
たくさん『持ってる』。
私なんかより
お似合いの人はいっぱいいる。
そんな人たちに自分が勝てる自信なんてない。
けど
……幼馴染に戻りたくない。
こーくんに、「特別」になってもらいたい。
「特別」だって思って欲しい。
そんなわがままが顔を覗かせてる。
心が、色んな感情で揺れてる。
「それは俺が決めることだよ
それに、つりあうとかつりあわないとか
そんなの関係ない」
そんな私の心を見透かすように
少しだけ怒った口調で、こーくんは言う。
「俺が好きなのは、昔も今もつむぎだけ」
変わらず、真剣な眼差しで
まっすぐに向けられた『好き』の言葉。
「……こーくんの、すきは…」
半信半疑だったミキちゃんのあの言葉。
その答えを、こーくんは口にする。
肩を震わせる私の頬に伸びてきた手。
少し強引に上向かされる。
「俺を見て」
あの時と同じ、低い声。
にじんだ視界の先にいるこーくんは
真剣な顔をしてる。
「こー……くん」
「なんで泣くの」
「…」
「俺が、つむぎを拒否するって思う?」
「……だって……
私、こーくんに、つりあわない……」
ミキちゃんは、こーくんは私を
恋愛対象として見てるって言ったけど
私も、こーくんから
好かれてる自信はあったけど
私は私自身に、自信が持てない。
こーくんは私と違ってきらきらしてる。
たくさん『持ってる』。
私なんかより
お似合いの人はいっぱいいる。
そんな人たちに自分が勝てる自信なんてない。
けど
……幼馴染に戻りたくない。
こーくんに、「特別」になってもらいたい。
「特別」だって思って欲しい。
そんなわがままが顔を覗かせてる。
心が、色んな感情で揺れてる。
「それは俺が決めることだよ
それに、つりあうとかつりあわないとか
そんなの関係ない」
そんな私の心を見透かすように
少しだけ怒った口調で、こーくんは言う。
「俺が好きなのは、昔も今もつむぎだけ」
変わらず、真剣な眼差しで
まっすぐに向けられた『好き』の言葉。
「……こーくんの、すきは…」
半信半疑だったミキちゃんのあの言葉。
その答えを、こーくんは口にする。