そして少女は兵器を討つ
繁華街の明かりも届かぬ、コンテナが武骨な谷と山を築く貿易港。

一隻の巨大な貨物船が停泊していた。波打つ闇の中、エンジンを回していながら常夜灯もつけないそれは、無断入港。

人身販売を目的とした、密輸船である。

静寂を偽装してこその船は、しかしにわか、蜂の巣を真っ二つにしてしまったかのように、騒然としていた。
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