本命同盟
今までただ孤立するだけだったはずのみずほが、本格的にいじめられるようになった。



急に始まったそれは困惑こそしても、どうしたらいいのかは分からなかった。



人並みに友達もいたし、クラスに居場所を持っていた私にとって、転校生で孤立していたみずほをどこか遠い存在に感じていたせいもあるのかもしれない。



自分がいじめられることが怖かったわけじゃない



小学生のいじめっていうのはそんな理論的には出来てないんだ。



行動に感情が伴って、そこに善悪の区別は存在しない。



短い経験の前に、自分でその感情が一体どんなものを生み出すのかなんてちゃんと理解できていない。



だからこそ、一番ひどくなったとき初めて理解する。



これがいじめなんだと。



自分がしたことは罪であるのだと。



そしてそれは、そこにいる誰もの心の中に小さかれ大きかれ傷を残していく。
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