本命同盟
ふとみずほを見ると、みずほは優しい笑みを浮かべながら、グラウンドを見つめていた。


きめの細かい肌にぱっちりとした目、私よりも背が低くて、フワフワの髪の毛が目の前に見える。



それに比べて、私は高校入学と同時に髪の毛を切って、肩につかないくらいの長さと、ちょっぴり切れ長の目で、猫のような印象の私。


図体だって決して小さいとは言えない。


そんな私とみずほは、まるで背中合わせにしたかのような正反対。


もしも、こんなにかわいかったら、女の子らしくおとなしい、たおやかな子だったら、和馬は私のことを見てくれていたんだろうか。


きっと、答えは否。


たとえ、私がそんな女の子だとしても、和馬は私に振り向いてはくれない。


だって、和馬が好きになったのは、みずほだから。


和馬の目線にいるのは、誰もかなわない、不完全な危うさをもつ、彼女だったから、和馬はきっと、みずほに惹かれたんだ。





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