本命同盟
風がふいて、みずほの髪が遊ばれる。


それを、右手で押さえたみずほは、まるで世界のすべてのように見えた・・・



どうしてだろう、


今、どうしようもなく


切ない



目の前にある大きなものをぶち壊してしまうような、恐ろしい予感が私を侵していく。


黒くなっていく私に気づかずに、大切なものを壊してしまうかもしれない。


いやで、いやで仕方ないのに、この気持ちはどんどん大きくなっていくんだ。



じっと見つめる私に気づいたみずほが首をかしげる。


「柚葉?どうしたの?」


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