本命同盟
連れてこられたのは廊下の角にある、誰も来なさそうな階段下の生徒指導室。


私はいよいよ冷や汗がとまらなくなった。


私はこの学校で問題児に認定されてしまうんだろうか。


親が三者面談に参加できないという、それだけの理由で。



先生に、口答えをしただけで。



なんて理不尽な・・



たかが、来れないだけじゃないか


ほんとにそっとしておいてほしい。



あと三年、それだけ待てば、親がいなくたって生きていけるのに、大人はみんな口をそろえて言う。



あなたはまだ子供だから、親なしではなにもできないのよって。



そう言うくせに、実際大人が私をちゃんと見てくれたことなんてあっただろうか。



口ではありきたりな言葉を吐いて、それをちゃんと子供にしてくれる人なんていなかったじゃないか。



たった一人を除いて。






でも、その人はもういない。















< 89 / 95 >

この作品をシェア

pagetop