本命同盟
病室に横たわる、あの人。



暗闇の中から私を責める幾重もの声。



また、夢を見ている。




「・・・ごめんね」




困ったような顔をして私の頭を撫でてくれる。




温かくて優しい人。





「あの子さえいなければねぇ」



「まだまだ生きれただろうに」



すすり泣く人々の声が頭に響いてくる。




やめて、そう耳をふさぎたくなるのに私はそれを許されない。




さっきと変わらぬあの人の笑顔が顔に張り付いたまま私を撫でつける。




「先生も私みたいにいなくなるかもよ?」




あの人の表情はずっと笑顔だ。











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