二人を繋ぐ愛の歌
「もう知ってるかもしれないけど、話したいのはKaiserに勝負を挑んだことなんだ」
「勝負……」
「ちゃんとその舞台が整ってから直接沙弓に伝えたかったのに、どっからか情報がリークしたらしくマスコミが記事に出して……」
そう呟きながらハルトは机の端を睨みつけていた。
握られた自身の手も強く握られているようで、それは正式な公表前に勝手に記事にされたことを憤っているようだった。
「……あれから何の続報も出なかったのは、まだ何も決まってなかったから?」
「いや、ある程度はもう決まってたんだけど、まだ正式に公表出来る段階ではなかったんだ。
これからは、これ以上リークされないように極少数の関係者に知らせた上でそれぞれの事務所から箝口令が敷かれたんだ」
「そうなの……」
ハルトが何故頑なにこの微妙な関係を進展させないのか、それが少し分かった気がする。
ハルト達が何か行動を起こそうとする度に情報が漏れることを警戒しなければならなくて、それでもこちら側のほんの少しの隙をついて得た情報を、こちらの準備など待たずに早い者勝ちだと言うように記事にして世に出されてしまう。
それがどれだけこっち側の人達に迷惑がかかってしまうのか……こうして直接関わることがなければ一生知ることがなかったことに沙弓は静かに息をはいた。
「勝負……」
「ちゃんとその舞台が整ってから直接沙弓に伝えたかったのに、どっからか情報がリークしたらしくマスコミが記事に出して……」
そう呟きながらハルトは机の端を睨みつけていた。
握られた自身の手も強く握られているようで、それは正式な公表前に勝手に記事にされたことを憤っているようだった。
「……あれから何の続報も出なかったのは、まだ何も決まってなかったから?」
「いや、ある程度はもう決まってたんだけど、まだ正式に公表出来る段階ではなかったんだ。
これからは、これ以上リークされないように極少数の関係者に知らせた上でそれぞれの事務所から箝口令が敷かれたんだ」
「そうなの……」
ハルトが何故頑なにこの微妙な関係を進展させないのか、それが少し分かった気がする。
ハルト達が何か行動を起こそうとする度に情報が漏れることを警戒しなければならなくて、それでもこちら側のほんの少しの隙をついて得た情報を、こちらの準備など待たずに早い者勝ちだと言うように記事にして世に出されてしまう。
それがどれだけこっち側の人達に迷惑がかかってしまうのか……こうして直接関わることがなければ一生知ることがなかったことに沙弓は静かに息をはいた。