二人を繋ぐ愛の歌
「俺が一緒にいる間は沙弓を守れるけど……やっぱりその時間は中々取れなさそうなんだよね。
そこで遥さん、君に俺がいない間の沙弓の事を頼みたい」

「わ、私っ!?」

突然話を振られた遥は驚いて姿勢を正すとハルト笑顔で頷いた。

「南尾のことでもそうだったように、沙弓は何かあっても俺に何も言ってくれなさそうなんだよね。
でも沙弓に信頼されてる君ならきっと小さなことも相談されるだろうし、必要とあらば俺に連絡してくれると思うんだ」

「れ、連絡……」

「そう。
もし協力してくれるなら俺の連絡先伝えておくけど……どうかな?」

「きょ、協力しますっ!!」

いとも簡単に頷いた遥にハルトはアイドルスマイルを浮かべてプライベート用のスマホを取り出した。

さっさとお互いの連絡先を交換すると遥は嬉しそうにスマホを胸に抱いていた。
念のためにと朝陽がハルトの連絡先が部外者に知れ渡ってしまったときの話をしていたけれど、遥は真剣に話を聞いて決して口外しないと約束していた。

そんな事があったクリスマスから数日間はテレビやネットではハルトの熱愛で騒々しかったが、早々にマスコミに手を打ってくれていたからか沙弓に実害は全く、拍子抜けするくらい平和そのものだった。

そして、これまた早々にハルトが見つけたらしいここから少しだけ離れた場所にあると言うセキュリティの高いマンションを契約したと告げられ、色々な手続きをしていたらあっという間に引っ越しの日が近付いたのだった。
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