二人を繋ぐ愛の歌
「本当に色々ビックリしたけど、今はそんなことどうでもいいわ。
だって、ハルト君と連絡先の交換が出来たなんて夢みたいだし」

「でも万が一情報が漏れたときを考えたら怖くない?私、スマホ持ち歩くのが凄く気が重くなった時あったけど……」

「全然!むしろすっごく軽いし幸せ!たまにハルト君と連絡とったりするともう幸せで……あ……」

「連絡?ハルトと?」

思ってもいなかった言葉に首を傾げると遥は慌てて手を横に振った。

「違うのよ?ほぼ初対面で沙弓との仲を見せつけてくるようなハルト君が浮気とか二股とかそんなことする訳ないし、私もそこまで見せ付けられてるのもあるけど、人様の彼氏横取りしようなんて思ってないからねっ?」

「それは疑ってないけど……」

正直言って意外の一言だった。
人当たりの良い遥が誰ともすぐ仲良くなり頻繁に連絡をとっているのは知ってたけれど、ハルトはファンの人とは一定の距離をしっかり取って必要のない連絡はとらないものだと思っていた。

何となく胸に正体不明のモヤモヤが広がりつつあって、そっとその辺りに触れて口をつぐむと後ろから誰かに抱き締められた。
< 263 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop