ノワールとブロンシェール

「学会ですか…」
「優秀な生徒を集めた各学園の交流会のようなものだけれどね、貴女ほか数名も行くけれど、どうかしら？」
「行きたいです！色々な研究職の方と話せるいい機会ですよね」
「ええ、まあそうね。お偉いさんたちが来るし、楽しめると思うわ。ただ、ね…」
「なにかよくないことでも？」
「お見合いみたいなこともあるから、貴女って婚約者いなかったわよね珍しく。
だから、ねえ？」
「研究職の方と話せるのであれば、ワタシはそれで十分です」
「それなら大丈夫ね！また後日封筒が届くから、そこに情報が載ってるわ」
「分かりました、ありがとうございます」

失礼します、教授の部屋から退室する
寮のある自室まで向かう廊下で、考える