再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~

「よくここが分かったね」

気持ちが少し落ち着き、口を開いた。

「それは自分でも驚いている。あれからすぐに噴水広場に行ったけど美桜の姿がなくてトイレにでも行ったのかと思ったんだ。だけど、もうすぐ着くって言ってあるのに、連絡もなしに移動するのはおかしいと思って何かあったんじゃないかと考えた。ピンときたのは、あのストーカーのこと。もしかして、アイツに遭遇したんじゃないかと思って探し回ってたんだ」

その言葉通り、テツが来てくれた時は汗だくだった。

「美桜を連れているなら電車はまず使わない。そしたら車だと思い、コインパーキングを探したんだ。やっとのことで美桜を見つけた時は間に合ってよかったとホッとした」

そうだったんだ……。
テツの推理はすごいものがあるな。
それにコインパーキングなんて駅周辺にはたくさんあるのに、ここを探し当てるんだから。
見つけてもらって本当によかった。

テツの額にはまだ汗が滲んでいる。
私はバッグから取り出したハンドタオルをテツに渡すと、額の汗を拭いていた。

「サンキュ。でも、アイツが意外に話が分かるヤツでよかったよ。もっと食って掛かるかと思ってたけどアッサリ引いてくれたし」

「ホントだよ。それにしてもよくあんなことが言えたよね。私、ヒヤヒヤしたんだけど。もし、襲いかかってきたらどうしたのよ」

怪我をする可能性だってあるのに。
私の心配をよそにテツの口から出てきた言葉は驚きのものだった。
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