再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~

仕事が忙しくて美桜には会えなかったけど、毎日欠かさず連絡は取っていた。
やっと仕事が一段落したので、美桜と晩飯に行こうと思い連絡した。

仕事終わりに惣菜店まで迎えに行くことを伝えたら、美桜から『家にいる』という返事が返ってきた。
体調が悪いのかと聞けば、そんなことはないと言う。
だったら何なんだと聞けば理由は会ってから話すと言われ、居酒屋で待ち合わせをした。

そこで美桜が口にしたのは予想だにしない理由だった。
まさか、美桜がストーカー被害に遭っているなんて思わなかった。
本人は勘違いかも知れないけどなんて言ってたけど、それは直感的に違うと思った。

店の弁当が気に入って毎日買いに来くるのはまあ、あるとは思う。
百歩譲って、食事先で会ったのは偶然かもしれない。
だけど、わざわざ店の裏側に回ってくるとか普通はしないだろ。
しかも配達帰りを狙ったかのように。
美桜が言うように待ち伏せしているとしか思えない。

美桜がそんな環境に置かれているなんて考えただけでゾッとする。
今はまだ何も起こってないけど、今後何があるか分からない。
仕事を休むように助言してくれたおばさん、グッジョブ!

俺の知らないところで美桜が危険な目に遭うなんて絶対に嫌だ。
俺が守らなきゃという使命感が沸々とわいてきた。
その為には目の届く範囲じゃないと守れない。
ストーカーに美桜の家を知られている可能性もある。
幸い仕事を辞めたらしいので、俺の家に住むことを提案した。
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