再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~

「私も桜がつくから親近感がわくわ。名前で呼んでもいい?」

「はい、もちろんです」

「よかった。そういえば、この惣菜屋さんのお弁当すごく美味しかったのよ。他の社員にも好評でまた頼もうかって話してたの。美桜さんが働いていたのね」

「そう言っていただき、おじさんたちも喜ぶと思います」

「惣菜屋さんを辞めた理由は聞いたわ。美桜さんには不本意だろうけど、何かあってからでは遅いからいい判断をしたと思うわ。まぁ、こちらとしても緑ちゃんが辞めるので次の人材を探そうと思っていたからラッキーだったけどね」

茶目っ気たっぷりに笑った。

「不馴れなこともあってご迷惑をお掛けするかも知れませんが、よろしくお願いします」

「美桜さんには緑ちゃんの後任ということで事務をやってもらおうと思っているんだけど大丈夫?」

事務か……。
私に勤まるか分からないけど精一杯頑張ろう。

「はい、大丈夫です」

「いつから出社できる?引き継ぎがあるので、出来れば明日からお願いしたいんだけど」

「明日からでも行けます!」

「じゃあ、明日からよろしくね」

「はい」

引き継ぎで教えてもらったことをちゃんと覚えなきゃ。

「とりあえず、今日は会社の中の案内でもしてもらうといいわ。その後、一緒にお昼御飯を食べましょう」

「はい、分かりました」

「社長、俺が案内してもいい?」

今まで黙って隣で話を聞いていたテツが口を開く。
< 84 / 153 >

この作品をシェア

pagetop