再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~

「騒がしくてごめんなさいね。海里は哲平の五歳上なんだけど、落ち着きがなくて。見た目は真面目そうなのに中身はあんな感じだから副社長としての威厳が少し欠けてるのよね」

社長は苦笑いする。
副社長はテツの五歳年上ということは、三十歳ってことだよね。
確かに見た目に反して軽めというかなんというか……。

「さて、気を取り直して緑ちゃんに社内を案内してもらいましょう」

社長はポンと手を叩き立ち上がる。
私もそれにならい立ち上がって後をついて行く。

「緑ちゃん、美桜さんに社内を案内しながら今いる社員の紹介をしてあげて。正式な挨拶は明日の朝礼の時にするから。引き継ぎも明日からお願いね」

「分かりました。じゃあ、行きましょう」

竹之内さんはゆっくりと椅子から立ち上がった。
私は後ろを歩いていたら竹之内さんが振り返った。

「ねぇ、私も美桜ちゃんと呼んでもいいかしら?」

唐突に言われ面喰う。
社長もそうだけど、この会社はアットホームなんだろうなというのが感じ取れる。

「はい、もちろんです」

つい力んで返事をしたら、竹之内さんがクスクス笑う。

「私のことも緑って呼んでね」

人懐こい笑顔で言われ、思わず可愛いと思ってしまった。
緑さんの年齢は私より五歳年上だった。
栗色のショートボブで、二重の大きな瞳で見つめられたら吸い込まれそうなぐらいだ。
そんな緑さんから案内をしながら会社の説明もしてもらった。
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