惑星のダンス
呼んだのは海だった。一つ上。……変な顔をしている。笑いを堪えるみたいな。おかしくてたまらないみたいな。

……なんだ?

「おまえ、愛に会ったんだね。学校で」

「! なんで!?」

それを知っている?

海は天を部屋の外に誘った。どうせ集中できない、詳しい話が聞けるなら。一も二もなく頷いて、自販機前のベンチへ。

海はスマホを振って見せた。

「天の様子が変だからなにか知らないかって、愛に訊いたんだよ。そしたら、学校で会ったからかもって」

紛うことなくそれが理由だ。

「アイが俺と同じ高校に通ってるって、知ってたの?」

「まあね」

「教えてくれよ!」

海は悪くはないが、あまりに驚いたので八つ当たりしてしまった。

海は噴き出して、腹を抱えて笑い続ける。
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