Breath

「俺ね、あの時からずっと凛彩の気持ち考えてたんだ。好き過ぎて辛いってのがいくら考えても分かんなかった。好きすぎて辛くて嫉妬して俺に当たってしまうのが嫌だから別れたいって言った凛彩の気持ち…なんで別れなくちゃいけないの?そんなんで別れられるんだ、そんな好きじゃなかったんだって思った。あれから仕事忙しくて仕事の合間にふと考えるのってさ、凛彩の事ばっかなんだよ。俺バカだから振られた相手の事ばっかりいつまでも未練タラタラで本当どうしようもないんだよ。凛彩、今何してるのかな、誰と居るのかな、誰の事考えてるのかなとか気づいたらそんな事ばっか考えてた。今日何の日か覚えてる?」

「今日?今日は3月12日覚えてるよ」

「そう、6年前の今日俺たちは付き合い始めた。」

「何かもっと前の事みたい、懐かしいな…」

「凛彩はちょっとでも俺の事考えた事あった?」

「ううん、私にはそんな資格ないから」

「資格?」

「うん、結翔の事想ったり、応援したりする資格なんてないから」

「俺、最後の電話の時、少し言い過ぎたって思ってる。何であんなこと言ったんだろうってすごく後悔してる」

「そんな事ないよ、それはその時の結翔の本心だよ」

「ううんごめんね」

「ううん私こそごめんね」

「凛彩、もう一度今日から始めてくれない?」

「何を?」

「もう一度俺と付き合って欲しい」
< 212 / 215 >

この作品をシェア

pagetop