Breath
次の日、夕方には家に帰った。

お風呂から上がるとちょうど、携帯が鳴った。

携帯の画面には懐かしい結翔の名前があった。

慌てて電話に出る。

「凛彩?今大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ。」

「昨日はライブに来てくれてありがとう。」

「うん、海咲が行くってきかないから…」

「そうなんだ、来てくれて嬉しかったよ。」

「楽しかったよ。」

「ほんとに?」

「うん。」

「凛彩、今度会えるかな?」

「…」

「凛彩?」

「自信がないよ…」

「どうして?」

「また結翔のこと怒らせちゃう…」

「どういうこと?」
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