Breath
2時間電車に揺られただけなのに、こんな景色が見れるなんて、と感動しながら美味しい食事をし、海咲といろんな話をした。

海咲がいつから楓大くんに目を付けてたのか聞くと

「あんたのおかげでジャパンミラクルボ-イの事詳しくなったんだよ。」

「見てよ、このイケメンぶり。」

と嬉しそうに楓大くんの写真を見せる。

「いつの間に?」

「明日の電話って、なに言うんだろうね?」

「聞いてたの?」

「当たり前じゃない。」

「さぁね。」

と素っ気なく言う私に、

「さぁ、飲も飲も。」

とにやけながらチュ-ハイをついできた。

良く食べて、良く飲んで、良く喋った。

何だかんだ言いながら、私のことを心配してくれる。

やっぱり、海咲は気を遣わずに何でも言える一番大切な友達だと実感した。
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