願い婚~幸せであるように~
嫌なことを嫌だと言わない私をふたりは分かってくれている。事を荒立てたくなくて……幸樹さんに嫌われたくなくて、言わずにいる。

でも、我慢したら収まるものではない。我慢したらそれだけ不満がたまっていく。幸樹さんの触れる手は温かい。彼は、きっとどんな私でも受け止めてくれる。


「幸樹さんが女の人とふたりだけでいて……仲良くしているのを見るのは嫌。……私の見えないところで会っているのも嫌」

「うん、そうだよね。俺も逆の立場だったら、絶対嫌だし、相手の男を殴るかも」


幸樹さんが人に暴力を奮うのは想像出来ないけど、そのくらい嫌なことだと言っているのが分かる。私の気持ちを理解してくれている。

うれしいことや楽しいことはもちろん共有したいが、悲しいことや嫌なことも共有することで、それぞれの気持ちに寄り添えて、手を取り合っていける。

結婚したばかりの私たちの人生はまだまだ長い。話さなくても分かるではなく、ちゃんと話すことが大事だ。


「私も幸樹さんの嫌がるこはしないようする。それとなんでも話すから、幸樹さんもなんでも話してね」

「うん、もちろん。今日も帰ったら話すつもりだったから」

「本当に?」
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