願い婚~幸せであるように~
浮かない顔をするすみれは、お見合いには乗り気ではないようにみえる。


「やっぱり恋愛してから、結婚したいじゃない?」

「あー、そうよね。でも、私たちも……」

「うん、俺たちも恋愛してからの結婚ではないよな?」

「でも、ふたりは昔お互いを好きだったし、運命的な再会だったじゃない? 私もそういう運命的な結婚なら、和花みたいに結婚してから恋するのもいいなと思うのよ」

今幸樹さんに恋してるとハッキリ言われてしまい、恥ずかしくなった。間違ったことは言われていないが。

恋している相手を見ると、うれしそうな笑みを浮かべている。彼は素直にすみれの言葉を喜んでいるようだ。

私が気持ちはそんなにも分かりやすく出ているのだろうか。


「お見合いで運命の人に出会える可能性もある。選択肢の一つとして、受け入れてもいいんじゃないか?」

「そうね。気の合う人に会えるかもしれないものね。おばさんに頼んでみようかな」

「うん。すみれにも素敵な人が現れるといいね」


幸樹さんの誕生日に、お見合い写真を用意してくれた叔母さんに頼むと喜んでくれそうだ。すぐにたくさんのお見合い写真が届くだろう。

すみれも素敵な人に出会えたらいいな。
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