願い婚~幸せであるように~
「実はクリスマス前の日曜日に行く予定にしてます。イベント、楽しみです」

「そうか、クリスマスデートなんだね。楽しんできてね。うちはその日、大混雑のテーマパークに行くんだよ」


子供にせがまれて仕方なく行くと言っているが、声がうれしそうだ。子供にリクエストされるのがうれしいのだろう。

本当に幸せそうだなと思うけど、私も負けずと幸せな家庭にすると変な決心をしてしまう。


「幸樹さん、誰にも負けない幸せな家庭を作りましょうね」

「ん? 突然、なにごと? なにかあったの?」


夜いつもよりも早くに帰宅した幸樹さんと共に料理をしながら、昼間の決心を伝える。突然の話に彼は、サラダ用のレタスの水切りをしていた手を止めた。

自分でも突然すぎる話だなと笑って、中野課長から聞いた幸せ家族の話をする。結婚してもう十年も経つ課長の家庭と張り合うのには無理があるけど、負けないくらい幸せな家庭にしたい。


「俺は和花がいてくれたら、いつでも幸せだけどね。もちろんこの幸せは誰にも負けていないと言い切れるよ」

「あ、そうよね。うん、私も幸樹さんといるからいつも幸せ」

「だろ?」
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