願い婚~幸せであるように~
モグモグと口を動かしながら、首を縦に振った。幸樹さんは満悦な表情で、ヘタをプレートの端に置いてから、再び私の唇に指を触れる。

まだ口の中には少しイチゴが残っているが、指で唇をなぞられて、微かに開いてしまう。幸樹さんは目を細めて、指を顎に移動させた。

そして、噛みつくようなキスをする。


「んっ……」

「イチゴの味がした」

「だって、食べたばかりだもの。幸樹さんもなにか食べる?」


食べさせてもらうのは恥ずかしいと彼にも分かってもらおうと聞いたのに、さらに私を恥ずかしくさせる返事をされる。


「和花を食べたい。食べさせてよ」

「へ? 私を? ええっ! 」


フルーツを取ろうと持っていたフォークが手から落ちた。食べたいのはフルーツじゃなくて、私?


「もう、幸樹さんったら、なにを言って……んんっ……」


ますます恥ずかしくなった私は彼の胸を軽く押そうとしたが、その手を捕まれて、ぐいっと引き寄せられ、素早くキスをされてしまう。

これまた素早く舌が口内に滑り込んできて、私の舌を捉える。絡まってくる舌は熱くて、気持ちいい……。
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