願い婚~幸せであるように~
思考がストップして頭をぼんやりさせていて……気が付けばベッドの上にいた。

私の見下ろす幸樹さんの表情は柔らかい。彼は私の膝を立てて、太ももを撫でた。


「いつもよりすべすべだね」

「あ、ん……、エステできれいにしてもらって、あっ……」

「いつもより感じてるね」

「あ、そんなこと言わないで……恥ずかし、い、から……」


幸樹さんの動きはいつもと変わらず、優しく触れている。いつもよりも敏感になっているのは、肌がきれいになっただけではない。

多分この素敵な雰囲気といつも言わない「食べさせて」に戸惑いながらも、気持ちが高揚しているからだ。

恥ずかしいけど、もっともっと触れて欲しい。もっともっと感じさせて欲しい。高鳴る気持ちを言葉に出せないかわりに、強く彼に抱きついて、意思表示した。

それが通じたのかは分からないが、隅から隅まで触れてくれた。

熱くなる私の体は同じように熱くなる体を受け止める。熱がひとつになった瞬間、意識が遠のいた。
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