願い婚~幸せであるように~
ちょっと心配そうな表情をしているように見える。帰ってくるのを待つのではなく、メッセージで話しておけば良かったかも。
「平原淳平といって、私の従兄です」
「同じマンションに住んでいるの?」
「はい。階は違うんですけど。実はこっちの大学を受験することを母に反対されて、その時に淳平がいてくれて……」
同じマンションに住むことになった経緯を細かく説明した。部長は運転しながら、聞いてくれた。
母には一昨日の夜、結婚することになったと話した。突然のことに驚いて、近々上京するとも言っていた。結婚相手の顔が見たいそうだ。
そのことも部長に話す。
「こちらからご挨拶に行くべきだとは思っているけど」
「私も私たちが行くのがいいかと思ったんですが、早くに顔が見たいからと言っていて。で、明日の夜に来ます」
「明日? 急だね。まあ、急なのは俺たちだけど。夜なら時間作れるから、挨拶させてもらうよ」
「ありがとうございます。出来たら、明後日の夜がいいのですが」
「了解。スケジュール調整して、明日連絡するね」
ふたつのマンションを見たあと、夕食をとるために中華レストランに行く。予約してくれていた奥の個室に案内された。
「平原淳平といって、私の従兄です」
「同じマンションに住んでいるの?」
「はい。階は違うんですけど。実はこっちの大学を受験することを母に反対されて、その時に淳平がいてくれて……」
同じマンションに住むことになった経緯を細かく説明した。部長は運転しながら、聞いてくれた。
母には一昨日の夜、結婚することになったと話した。突然のことに驚いて、近々上京するとも言っていた。結婚相手の顔が見たいそうだ。
そのことも部長に話す。
「こちらからご挨拶に行くべきだとは思っているけど」
「私も私たちが行くのがいいかと思ったんですが、早くに顔が見たいからと言っていて。で、明日の夜に来ます」
「明日? 急だね。まあ、急なのは俺たちだけど。夜なら時間作れるから、挨拶させてもらうよ」
「ありがとうございます。出来たら、明後日の夜がいいのですが」
「了解。スケジュール調整して、明日連絡するね」
ふたつのマンションを見たあと、夕食をとるために中華レストランに行く。予約してくれていた奥の個室に案内された。