願い婚~幸せであるように~
「あのと言うほどの部長さんって、どんな方なんですか?」
「どんなってね……一言で言うと、かなりのイケメンよ。ただのイケメンじゃなくて、かなりのよ」
「はい? かなりのイケメン?」
「見たら、分かるわよ。本当に忙しい人で、私も一度しかお目にかかったことがないんだけど、ビックリするくらいかっこいいのよ。最後に会えるなんて、ラッキーだわ。美男子が生まれるかも」
早奈子さんは嬉しそうに微笑んで、大きくなった腹部をさする。さすがにいい男に会ったからと、お腹の子が美男子になると真剣に思ってはいないだろうが、どんな人なのかと興味は沸いてきた。
イケメンにもかなりと言われるランクがあるのは知らなかったが。
少し待つと、ドアがノックされて加藤さんと早奈子さんのいうかなりのイケメンさんが入室する。
「お待たせ致しました」
「山口さん、いつもお世話になっています」
「えっ、私の名前を覚えてくれているんですか? 確か一度しか顔を合わせていないですよね?」
「はい。人の名前と顔を覚えるのは得意なんですよ。でも、下の名前までは覚えていないので、すみません」
加藤さんより10センチほど高い身長で、スラッとした体型の男性は私の想像していた人物像と全然違った。
「どんなってね……一言で言うと、かなりのイケメンよ。ただのイケメンじゃなくて、かなりのよ」
「はい? かなりのイケメン?」
「見たら、分かるわよ。本当に忙しい人で、私も一度しかお目にかかったことがないんだけど、ビックリするくらいかっこいいのよ。最後に会えるなんて、ラッキーだわ。美男子が生まれるかも」
早奈子さんは嬉しそうに微笑んで、大きくなった腹部をさする。さすがにいい男に会ったからと、お腹の子が美男子になると真剣に思ってはいないだろうが、どんな人なのかと興味は沸いてきた。
イケメンにもかなりと言われるランクがあるのは知らなかったが。
少し待つと、ドアがノックされて加藤さんと早奈子さんのいうかなりのイケメンさんが入室する。
「お待たせ致しました」
「山口さん、いつもお世話になっています」
「えっ、私の名前を覚えてくれているんですか? 確か一度しか顔を合わせていないですよね?」
「はい。人の名前と顔を覚えるのは得意なんですよ。でも、下の名前までは覚えていないので、すみません」
加藤さんより10センチほど高い身長で、スラッとした体型の男性は私の想像していた人物像と全然違った。