ママの手料理
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「丸谷さん、ご協力ありがとうございました」
「あ、ありがとうございました」
ようやく事情聴取が終わり、私ー丸谷 紫苑ーは中森さんに挨拶をして取り調べ室から出た。
色々な話をし過ぎて、どんな内容の話をしていたかほとんど覚えていない。
廊下に出た途端に襲われる寒気に身を縮こませていると。
「帰るぞチビ」
全く寒くないのか、彼はポケットに右手を突っ込んだまま私の前をスタスタと歩き出した。
「………あの、事件に進展はあったんですか?」
廊下よりも断然外の方が寒い。
強風のせいでなびく髪を押さえながら車に乗り込み、発進した直後に彼にそう聞くと。
「ねぇな」
阿吽の呼吸で答えが返ってきた。
「…何でお前の家族は全員殺されたのか、お前の家族は誰かとトラブルがあったのかを今調べてるが…今のとこ、容疑者も動機と思われる事柄も何も見つかってねえ」
「そう、ですか…」
分かりやすく落胆した私に、
「捜査はまだ始まったばっかだから、期待しない方がいい。……今は唯一の生存者であるお前の話を聞かない事には、何も始まらねぇんだ」
「丸谷さん、ご協力ありがとうございました」
「あ、ありがとうございました」
ようやく事情聴取が終わり、私ー丸谷 紫苑ーは中森さんに挨拶をして取り調べ室から出た。
色々な話をし過ぎて、どんな内容の話をしていたかほとんど覚えていない。
廊下に出た途端に襲われる寒気に身を縮こませていると。
「帰るぞチビ」
全く寒くないのか、彼はポケットに右手を突っ込んだまま私の前をスタスタと歩き出した。
「………あの、事件に進展はあったんですか?」
廊下よりも断然外の方が寒い。
強風のせいでなびく髪を押さえながら車に乗り込み、発進した直後に彼にそう聞くと。
「ねぇな」
阿吽の呼吸で答えが返ってきた。
「…何でお前の家族は全員殺されたのか、お前の家族は誰かとトラブルがあったのかを今調べてるが…今のとこ、容疑者も動機と思われる事柄も何も見つかってねえ」
「そう、ですか…」
分かりやすく落胆した私に、
「捜査はまだ始まったばっかだから、期待しない方がいい。……今は唯一の生存者であるお前の話を聞かない事には、何も始まらねぇんだ」