ママの手料理
その後も、


「1階からは専用カードがいるんだよね。その事だけど、偽装して隠れて入るか……」


「車の移動中にお菓子食べたいんだけど、バナナはお菓子に入る〜?」


「6階と7階のパスワードは俺が見た中でも結構複雑な方だから、もし破れなかったら自力で開けてくれ。俺も最善は尽くす」


「8階まで行った後の流れを教えて欲しい。幹部の奴らはこの僕…いや壱が全員打ちのめす予定だけど、ボスも壱が殺して大丈夫なのかな?異議ある人?反対する奴は僕が今ここで殴」



…等と、様々な真面目な意見と質問、そして大也のような意味の分からない質問が湊さんに向かって投げかけられた。


もちろん、全て回答していたのは湊さんだけではなかったけれど。


彼らの作戦会議は、口を挟まずに見守っている私からしてもとても意味のあるもののように見えて、計画を立てている彼らの表情はいつにも増して生き生きしている様に感じた。


そして、この後もこの様な計画立ての話し合いがここから3,4日程休みなく行われた。


その話し合いの最中、何度か琥珀が自分の右腕について語る場面があって。


彼は本気で自分の右腕を傷つけた犯人を殺したがっていて、それについて話している時の彼はまるで鬼の様な形相をしていた。
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