ママの手料理
そして、どうやら作戦会議は毎晩夜中にも行われているようだった。


毎晩、ドアを閉め切っていても大也と航海の声が微かに聞こえてくる。


伊織はちゃんと自分の家に帰っているようだけれど、日に日に伊織の目の下にあるクマの色がどうも濃くなっている気がしてならない。


けれどそれは彼の問題であって、私にはどうする事も出来なかった。





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………



そんなこんなあって、とうとう決行日を明後日に控えた22日。


夕飯後、私は部屋で1人でノートに24日の流れをまとめていた。


部屋のドアは開けっ放しにしているから、どこかの寝室で誰かが爆音で曲を流している音や、どこからか、


「ふざけんなっ、死ねー!…何でこいつ死なないの!?あっ、僕のHPが減っていく!」


等と、ビデオゲームでもしているのであろう仁さんの悲痛な声が耳に入ってくる。


「うるさっ……」


例え決行2日前であろうと通常運転で生活する皆の事を凄いなと思うと同時に、何だかそれも頼もしくて。


日本で有名な三大怪盗のうちの1グループ、mirageと過ごすこの日常に完全に慣れてしまった私は、ふふっと笑ってノートにペンを走らせた。
< 225 / 367 >

この作品をシェア

pagetop