へたれライオン 卒業します
俺が家に帰ると
いつも公民館で遊んでいる
子供たちがいた



「尊兄ちゃん
なんで花純は公民館に来ないんだ?」



「学校も休んでるんでしょ?」



「ああ・・・」



子供にどこまで話していいかわからず
俺は言葉に詰まった



「これ花純ちゃんに
渡してほしいの」



手渡されたのは
1人1枚書いた手紙だった



「歩くんのお兄ちゃん
花純ちゃんのこと好きでしょ?」



「え・・・」



「花純ちゃんに合う口実を
 作ってあげたんだよ

 感謝してね!

 うまくいったら
 マカロンパーティーね」



「これが花純の住所な!

 尊兄ちゃん 頑張れよ!」



子供たちに背中を押され
俺は
子供たちの手紙と住所の紙を手に
春名のアパートに向かった
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