香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
アレンが私とネロを見て含み笑いをした。
……ん?なんだか意味深発言。
公爵令嬢はネロと仲良かったってこと?
彼の言葉の真意を考えていたら、ロイドがやって来た。
「アレン様〜、王妃様がお呼びですよ」
「母上が?わかった。すぐ行く。クルミはまだ中庭にいるか?」
ロイドに返事をすると、アレンは私の方を振り返った。
「はい。まだ朝食まで時間がありそうですし」
コクッと頷けば、彼は私の右足を気遣わしげに見た。
「足の具合は?」
やることがいっぱいあるのに私の足のことまで気にかける彼。
もうこれ以上心配かけないように明るく笑って見せた。
「薬草風呂が効いたのか、今はほとんど痛みはないです」
私の返答を聞いて、彼は温かく微笑んだ。
「それはよかった。また薬草風呂を用意させるから、あとで入るといい」
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