香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
「ねえ、あなたって厚かましい女ね」
「へ?」
エマ王女の言葉に変な声が出た。
「昨日の私とアレン様見たでしょう?あなた、邪魔なのよね」
彼女の視線や声音からは私への嫌悪を感じた。
「で……でも、アレンはあなたとはなんでもないって」
アレンの言葉を思い出してそう反論するが、エマ王女は私を馬鹿にしたような口調で言う。
「表向きあなたは婚約者ですもの。そりゃあ、恋人です……なんて認めないわよ。でもねえ、あなた、自分がアレン様と本当に結婚出来ると思ってる?」
エマ王女の質問に答えられなかった。
「それは……」
アレンと結婚出来るなんて思っていない。
それに……やっぱりアレンはエマ王女と付き合っていたの?
ズキンと胸が痛む。
ショックというよりは、なんだか悲しかった。
「……エマ王女と付き合っているのなら、早く婚約解消すればいいのに」
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