香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
道と言ってもアスファルトの道路ではなく、けもの道。
ホウホウとフクロウの鳴き声が聞こえるし、遠くでオオカミらしき遠吠が聞こえる。
「ぎゃっ!」
木の根っこにつまずいて、顔面から転んだ。
「いったーい」
顔をしかめながら上体を起こす。
スマホはギュッと握っていたからなんとか無事だ。
でも、右足を捻ったかも……。
立ち上がって捻った足をかばいながら歩く。
まだ王都の街の灯りは見えて来ない。
かれこれ二時間は歩いているのに、いつになったら王都に着くのか。
もっと明るい時間に家出をすればよかった。
そう後悔してハーッと息をついたら、突然手にランプを持った赤髪の青年が現れ、長剣を向けられた。
背は百七十五センチくらいだろうか?
吊目で鋭角的な顔立ちをしていて、膝まである茶色の衣を着ている。
「お前、何者だ!」
ホウホウとフクロウの鳴き声が聞こえるし、遠くでオオカミらしき遠吠が聞こえる。
「ぎゃっ!」
木の根っこにつまずいて、顔面から転んだ。
「いったーい」
顔をしかめながら上体を起こす。
スマホはギュッと握っていたからなんとか無事だ。
でも、右足を捻ったかも……。
立ち上がって捻った足をかばいながら歩く。
まだ王都の街の灯りは見えて来ない。
かれこれ二時間は歩いているのに、いつになったら王都に着くのか。
もっと明るい時間に家出をすればよかった。
そう後悔してハーッと息をついたら、突然手にランプを持った赤髪の青年が現れ、長剣を向けられた。
背は百七十五センチくらいだろうか?
吊目で鋭角的な顔立ちをしていて、膝まである茶色の衣を着ている。
「お前、何者だ!」