香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
助けを求める私にセシル様はホホッと微笑む。
私……すすだけじゃなくて、汗もかいて結構汚れてる。
よくよく考えてみたら、アレンとずっと馬に乗って戻ってきたわけで……。
身体は密着してたし、絶対汗臭かったはず。
クンと自分の匂いを嗅ぐがよくわからない。
私の仕草を変に思ったのか、アレンは「どうした?」と声をかける。
「私……匂いますよね?下ろしてください」
そうお願いするが、アレンは下ろしてくれない。「変な心配し過ぎだ。柑橘系の匂いがして、クルミがそばにいるんだって安心する」
その発言にホッとするも、また彼と一緒にお風呂に入るのかと思うと騒がずにはいられなかった。
いくら湯浴み着を着るからといって、一緒に入るのは落ち着かない。
「私は後で入るので、アレンが先に入ってください」と伝えるも、彼は足を止めずに浴場に向かう。
私……すすだけじゃなくて、汗もかいて結構汚れてる。
よくよく考えてみたら、アレンとずっと馬に乗って戻ってきたわけで……。
身体は密着してたし、絶対汗臭かったはず。
クンと自分の匂いを嗅ぐがよくわからない。
私の仕草を変に思ったのか、アレンは「どうした?」と声をかける。
「私……匂いますよね?下ろしてください」
そうお願いするが、アレンは下ろしてくれない。「変な心配し過ぎだ。柑橘系の匂いがして、クルミがそばにいるんだって安心する」
その発言にホッとするも、また彼と一緒にお風呂に入るのかと思うと騒がずにはいられなかった。
いくら湯浴み着を着るからといって、一緒に入るのは落ち着かない。
「私は後で入るので、アレンが先に入ってください」と伝えるも、彼は足を止めずに浴場に向かう。