香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
真意を確認すれば、彼女は”マズイ”って顔をしてハハッと笑って誤魔化す。
「な、なんでもないです。セシル様の義理の妹ですし、いろいろと必要があるのかと思って」
「嘘だな。怒らないから正直に話してみろ?」
クルミの目をじっと見据えれば、彼女は狼狽えた。
「本当に怒りません?」
俺の顔色を見て恐る恐る確認するクルミ。
「ああ」
「エマ王女が言ったんです。アレンと付き合ってるって」
そんな戯言に騙されるとはな。
「俺ははっきり否定したはずだが?」
少し呆れ顔でそう言うと彼女はしゅんとした顔で謝った。
「すみません。恋愛ってよくわからなくて……エマ王女の言うこと信じちゃいました。その方が私が城出するのに都合が良かったからかも……。私……ここにいちゃいけないから」
クルミは急に口をつぐみ、俺があげたネックレスをギュッと掴む。
「エマ王女は今地下牢にいる。クルミを騙してハーネスの者達に誘拐させたからな。城出したのは、異世界に帰るためか?今お前がしているネックレスは俺が十二年前に異世界に行った時にクルミにあげたものだ」
「な、なんでもないです。セシル様の義理の妹ですし、いろいろと必要があるのかと思って」
「嘘だな。怒らないから正直に話してみろ?」
クルミの目をじっと見据えれば、彼女は狼狽えた。
「本当に怒りません?」
俺の顔色を見て恐る恐る確認するクルミ。
「ああ」
「エマ王女が言ったんです。アレンと付き合ってるって」
そんな戯言に騙されるとはな。
「俺ははっきり否定したはずだが?」
少し呆れ顔でそう言うと彼女はしゅんとした顔で謝った。
「すみません。恋愛ってよくわからなくて……エマ王女の言うこと信じちゃいました。その方が私が城出するのに都合が良かったからかも……。私……ここにいちゃいけないから」
クルミは急に口をつぐみ、俺があげたネックレスをギュッと掴む。
「エマ王女は今地下牢にいる。クルミを騙してハーネスの者達に誘拐させたからな。城出したのは、異世界に帰るためか?今お前がしているネックレスは俺が十二年前に異世界に行った時にクルミにあげたものだ」