香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
「それは楽しみだな。それでは、俺はベルガモットの香油でクルミにマッサージしよう」
彼は私の目を見て微笑む。
そう、最近私達の間ではマッサージし合ってから就寝するのが習慣になっている。
最初に私がアレンのマッサージをして、その後に彼が私のマッサージをする。
それで私は気持ちよくなって朝まで寝てしまうのだ。
だから、一緒のベッドに寝てはいても、彼に抱かれないかとハラハラすることもない。
エマ王女のことは誤解だとわかったけど、彼と深い関係になるわけにはいかないのだ。
それに、彼もキス以上のことはしてこない。
でも、彼に大事にされているのは凄くわかる。
親友の妹だからという義理からではない。
それが女として愛されているのかと聞かれたら自信がないけど、彼の眼差しから愛情が伝わってくる。
「私も楽しみです」
とびきりの笑顔で微笑んで見せる。
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