香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
「向こうの世界の胡桃が幸せでよかったよ。で、すぐに戻って来れたのか?」
「戻り方がわからなかったんですけど、アレンにもらったネックレスに導かれてなんとか。途中迷子になって……異世界に続くトンネルのところでルーカスに出くわして、彼のお陰で無事にアレンのところに戻って来たんですよ」
ルーカスの名前が出てきてアレンは苦笑いする。
「ルーカスねえ。神出鬼没だな」
「そうですね」
アレンの言葉に大きく頷くと、彼はどこか企み顔で微笑んだ。
「そう言えば、まだクルミに言ってなかった」
「何をです?」
首を傾げて問い返す私に、彼はとびきりセクシーな声で告げる。
「とっても綺麗だ」
突然褒められて、ドキッとする。
「アレンも……とってもカッコイイですよ」
照れ隠しにそう言えば、彼からさらにドッキリ発言があった。
「愛してる。一生離さないから覚悟しろ」
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