ただ愛されたいだけなのに
大好きな正紀を思いながら、あと一回だけハローワークへ行こうと決意した。これでもダメなら、落ちるだけ堕ちてやると決めこむ。
気合いを入れて、最近ではいっさい口にしていなかったマヨネーズ入りのマカロニサラダを朝食に食べた。髪もひとくくりにして、シャツの上にセーターを着て、いざ出陣。
一昨日の担当者を変更してもらい、こちらが心配になるほど、お年寄りのおじいさんに仕事を探してもらった。
「こういうのはどうかな」
しわくちゃの手から差し出された求人票を受け取る。
〈職業:一般事務 勤務時間:午前八時〜午後五時半 賃金:一ヶ月あたり十五万円〉
わたしは苦笑いを浮かべた。このわたしが一般事務? それに、フルタイムで働くなんて……。
「あの、わたしパソコンは使えません」
「ちょっと待ってね」
それから合計五種類の求人票をコピーしてもらった。けれど、どれもパス。歯医者の助手や、コンビニのレジ、ゲームセンターの店員など、どれもわたしがしたくないものばかり。それに全てフルタイムで賃金が安い。
今回もわたしにできそうなものは何一つなかった。そもそもわたしに向いてる仕事ってなんだろう。わたしができることってあるのかしら。