この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
「……貴方のお名前を伺っても?」
「……えっ?え〜、あっれ?オレの事知らないの?王城に堂々と侵入しといて?……いや、普通に侵入先に誰がいるとかは把握しとかなきゃっしょ?……はは〜ん、さては、オレを油断させる為の罠だな?!そうはいかね〜よっ!!」
アーベルの問いに一瞬、きょとんとした顔をした優男だったが、何故か明後日の方向に解釈した。アーベルはますます困惑する。
いや、誰なのだこの男は。
こちらが油断させる為の罠にかかった気分だった。
その隙に男は《魔光球》を打ってくる。慌ててアーベルは叫んだ。
「《魔光球》!!」
ギリギリで相殺。アーベル寄りで魔法が爆発した為、煙をもろに吸い込んでしまう。慌てて腕で口元と鼻を隠し、その場から移動しようとした。
「逃がさね〜よっ!!と!!」
追い打ちをかけるように、針が飛んでくる。感覚で上体を左に逸らすと、今まで身体があった場所を針が通って行った。だが、男が突っ込んできて咄嗟に叫ぶ。
「《光雷撃》っ!」
「……えっ?え〜、あっれ?オレの事知らないの?王城に堂々と侵入しといて?……いや、普通に侵入先に誰がいるとかは把握しとかなきゃっしょ?……はは〜ん、さては、オレを油断させる為の罠だな?!そうはいかね〜よっ!!」
アーベルの問いに一瞬、きょとんとした顔をした優男だったが、何故か明後日の方向に解釈した。アーベルはますます困惑する。
いや、誰なのだこの男は。
こちらが油断させる為の罠にかかった気分だった。
その隙に男は《魔光球》を打ってくる。慌ててアーベルは叫んだ。
「《魔光球》!!」
ギリギリで相殺。アーベル寄りで魔法が爆発した為、煙をもろに吸い込んでしまう。慌てて腕で口元と鼻を隠し、その場から移動しようとした。
「逃がさね〜よっ!!と!!」
追い打ちをかけるように、針が飛んでくる。感覚で上体を左に逸らすと、今まで身体があった場所を針が通って行った。だが、男が突っ込んできて咄嗟に叫ぶ。
「《光雷撃》っ!」