この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
 なんか、めっちゃ光魔法強い人だって聞いている。


「ちょ……、なんで?!」

「私もエーレンフリートが何故こんなことを仕出かそうとしたのか本人に聞きたい……」


 ローデリヒ様は苦虫をたっぷり噛み潰したような顔をした。
 でも、危険人物がエーレンフリート様ならば、ローデリヒ様の表情も感情も納得だ。きっと、彼自身がエーレンフリート様のことをまだ信じていたいのだろう。


「王都でエーレンフリートは監視付きで大人しくさせている。まだ罪を犯していない者は裁けない。反逆の計画ですら、証拠はない」


 例え、計画を立てていたとしても、最後の最後で実行を止める選択だって出来る。反逆の計画ですら、頭の中で立てているだけならば、裁くことは出来ない。
 私みたいに心を読める人間はほぼいない上に、人の思考は証明は出来ないから。

 ローデリヒ様は、一呼吸置いた。


「だが、襲撃未遂が起こってしまったという事は、何かしら動いているのは確かだろうな」
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