この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
立ったまま小さく言い争っていたらしいハイデマリー様も椅子に腰かけた。室内に2脚しかない椅子にあぶれたローデリヒ様は、私の近くの壁に腕を組んで寄りかかった。心無しかぐったりと疲れきっているような気がする。
「……ちょうど良かったわ。ローデリヒ殿下とこれからの予定を話し合っていたのだけれど、平行線だったのよ」
「これからの……予定、ですか……」
「ええ。まずは状況を説明するわね。昨日、貴女達が襲撃されたのと同時に、王城でも反乱が起きたの」
「は、反乱?!?!」
思わず大きな声が出た。思ったよりも響いてしまったので、慌てて自分の口を塞ぐ。いや、反乱……、反乱……って……。
一大事では?
「こちらの首謀者はエーレンフリートよ。まあ、予想通りってところかしら?」
「……それは」
ローデリヒ様が言っていた、アーベルが遠回しに伝えようとしていた事が現実になった、という事。
顔色を変えた私に、ハイデマリー様は唇をつりあげた。扇子で口元を隠しながら、落ち着いた声で告げる。
「心配しなくて大丈夫よ。陛下がエーレンフリートにやられる訳がないわ」
それは、国王様に全幅の信頼を置いているかのような、長年共に戦ってきた戦友のような重みがあった。
「国王様が……」
「……ちょうど良かったわ。ローデリヒ殿下とこれからの予定を話し合っていたのだけれど、平行線だったのよ」
「これからの……予定、ですか……」
「ええ。まずは状況を説明するわね。昨日、貴女達が襲撃されたのと同時に、王城でも反乱が起きたの」
「は、反乱?!?!」
思わず大きな声が出た。思ったよりも響いてしまったので、慌てて自分の口を塞ぐ。いや、反乱……、反乱……って……。
一大事では?
「こちらの首謀者はエーレンフリートよ。まあ、予想通りってところかしら?」
「……それは」
ローデリヒ様が言っていた、アーベルが遠回しに伝えようとしていた事が現実になった、という事。
顔色を変えた私に、ハイデマリー様は唇をつりあげた。扇子で口元を隠しながら、落ち着いた声で告げる。
「心配しなくて大丈夫よ。陛下がエーレンフリートにやられる訳がないわ」
それは、国王様に全幅の信頼を置いているかのような、長年共に戦ってきた戦友のような重みがあった。
「国王様が……」