ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
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「よー、想」

「尚……」

そのまま東輝と小唄のところに行く気にはなれなくて、一人で教室に戻って来た。

みんな出払っているようで、教室にいたのは尚だけだった。

「どうした? あいつらと一緒じゃないのか?」

「うんちょっと……」

「なんかあったか?」

僕が自分の席につくと、尚は僕のところまでやってきた。

僕は机に突っ伏す。

「……告白、された……んだけど……」

それだけ言うと、続く尚の声は緊張感を帯びていた。

「……いつもと違う感じだったか?」

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