ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
「うん……。すごい真剣に考えてくれたみたいで……」
「で?」
僕は寝返りをうつように、顔を横に向けた。
左頬が机にぴったりくっついている。
「……伝えないでいる方が苦しいから、フラれるのはわかっていて告白した、って言われた……」
「………」
尚は、僕が美結を好きなことは知っている。
「俺も……ずっと苦しいよ……。でも、苦しいけど……言うのは、怖い……」
「……フラれるの覚悟、ってところがきたんだろ、お前」
「…………うん」
そんな覚悟、僕には出来ない。
美結が好きなんだと気づいて、丸二年が経つ。
そんな覚悟、いつまで経っても出来ない……。
「美結と……」