ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
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それは、その日の学校の帰り道のことだった。

下校も僕は美結と一緒で、朝落ち合う十字路まで並んで歩く毎日だった。

いつもは部活のこととか勉強のこととか色々話すんだけど、美結は何故か浮かない顔をしていて、どうしたか訊こうとしていた僕より先に口を開いた。

「想は、なんで私のライバルやめないの……?」

「は? え……どういう意味?」

やめられるわけないだろう。

それは僕の、存在意義みたいなものなんだから。

……とは、さすがに言えず、美結に答えを求める。

「だって……想、男子にも女子にも慕われてて人気あるのに、いつまでも私なんかとつるんでるから、か、彼女も出来ないだろうし……わ、私に気を遣ってるんなら、別にそういうの必要ないから――」

「美結……」

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