ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
その手が僕の両頬を捉えて、唇に何かがぶつかってきた。
………え。
すぐに、美結の顔は離れていった。
……ってか、え、今……?
なにかが、触れた、僕の―――
「こうすれば、私が女だってわかってくれる? ライバルでも幼馴染でも腐れ縁でもいいけど――そのどれも捨てたくないけど、玲奈を女扱い出来るんだったら私にもやってみせてよ! 鈍感アホ!」
「え、あの、いや、ちょっと待っ……」
「う、うるさい! ――って、なんでそんな真っ赤になるの! お、怒ってる? ごめん今なんか自分でもコントロール出来なくて、あ、あの、ほんとごめん、そんな真っ赤になって怒るほどだとは思わなくて――い、今のはじょう」
「―――冗談なんて言わせねーぞ」
反対に、美結の両頬を捉えた。
無理矢理見上げさせた美結の両瞳は雫を貯めていて、瞬けばこぼれ落ちそうだった。
………え。
すぐに、美結の顔は離れていった。
……ってか、え、今……?
なにかが、触れた、僕の―――
「こうすれば、私が女だってわかってくれる? ライバルでも幼馴染でも腐れ縁でもいいけど――そのどれも捨てたくないけど、玲奈を女扱い出来るんだったら私にもやってみせてよ! 鈍感アホ!」
「え、あの、いや、ちょっと待っ……」
「う、うるさい! ――って、なんでそんな真っ赤になるの! お、怒ってる? ごめん今なんか自分でもコントロール出来なくて、あ、あの、ほんとごめん、そんな真っ赤になって怒るほどだとは思わなくて――い、今のはじょう」
「―――冗談なんて言わせねーぞ」
反対に、美結の両頬を捉えた。
無理矢理見上げさせた美結の両瞳は雫を貯めていて、瞬けばこぼれ落ちそうだった。