ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
僕の返答を得て、やっと満足したらしい東輝と小唄。
小唄は器用に背もたれの上で頬杖をつきながら訊いて来た。
「想、それってもう誰かには言ったの?」
「昨日、尚には言った。新垣も一緒だったから、新垣も知ってる」
「尚哉に負けた~」
小唄がつぶれた声で言う。
「負けた? なにが?」
「わかんなくていーよ。想は」
「小唄は尚哉に妬いてるだけだから」
東輝が意味不明な説明をした。
「………」
え?