ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
「小唄って尚のこと好きだったの?」
「だから素でそういうこと言うんじゃねーよど天然!」
怒鳴りと一緒に小唄に頭をはたかれた。いたっ。
「……違った?」
僕ははたかれた頭をおさえながら訊く。
「全然ちげーよ! いいよ、想はそういうのわかんなくて!」
……僕は見捨てられたんだろうか。
「小唄。想が子犬の瞳になってる。想はそういうの、説明しないと本気でわかんないと思うよ?」
「……めんどくせー」
「小唄が誤解されたままでいいんならいいけど」
東輝に言われて、机の上で組んだ腕に顎を載せて、じとっとした瞳で見て来る小唄。
な、なんなんだ……?
「……想の中で、尚哉は俺らより仲いいの?」
「は?」