ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
祝福の言葉をくれた東輝と違って、小唄はまだ不満があるようだ。
「しないよ」
「「………」」
「どうした?」
僕の答えに対して二人からの反応がなく、ひとり首を傾げる。
「……なんか想、やわらかくなってね?」
「なってる。俺、不安になってきた……」
「?」
なんだろう。二人って時々僕に聞こえないように喋っているけど……。
僕は聞いちゃダメなことなのかな。
なんか淋しい……って、さっき二人を置いて美結のところへ行こうとした僕に何が言えると言うんだ。
因果応報ってやつだな。
二人の会話の内容は教えてもらえなかったけど、やっと美結のところへ行くことが出来た。