ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
僕が告白を断って美結に嫌がらせをしようとしたクラスメイトは、美結と全く接点のないヤツじゃない。
いつもべったり一緒にいるような仲ではなかったけど、ちゃんと美結の『友達』だった。
……と、僕は思っていたんだけど。
「でも、あいつは美結との関係を修復したろ。お前にバレれば美結に告げ口されるのも覚悟だったはず。けど、あいつは美結の前から逃げなかった。美結に知られこそしなかったけど、ちゃんと美結の友達に戻った。……一瞬は、美結を裏切っていたかもしれないけどな」
「………」
……尚の言っていることが的を射ているのはわかる。
でも、僕は未だにゆるせない。
美結に話したくない理由はたぶん、僕があいつをゆるせていないからだ。
僕の中で解決していない問題。
その状態で、美結にそれを渡すのは……。
「過保護」
「う……」
再びの尚の一言がグサリと刺さった。